「今よりもっと時間を有効に使いたい」
今回紹介する本は、そんな悩みを持つ方に向けて書かれた本だといえます。
この本は億万長者、オリンピック選手、優秀な学生、起業家などへの取材でも導き出された”時間管理”と”生産性向上”にまつわる秘訣を紹介しています。
この本のタイトルにあるように一日は「1440分」しかありません
先に言いますが、お金はもっとも重要な貴重品です。
健康は具合が悪くなったり、調子がよくなったりすることがあります。
お金は全財産を失う可能性もありますが、取り返す可能性だってあります。
友人はかけがえないものですが、失ったり新たに作ったりを繰り返すものです。
パートナーも然りです。
しかし時間はどうでしょうか?
時間は失ったら決して取り戻せませんし、レンタルもできません。
この本は成功者の時間管理の秘訣を覗けるので非常に読む価値の高い本だと思います。
それではこの本を読んで個人的に大事だなと思った点を紹介していきます。
- 最重要タスクを見極める
- To-Doリストをやめ、スケジュール表に予定を入れる
- 先延ばしをやめる方法
それでは一つづつみていきましょう。
最重要タスクを見極める
ミズーリ大学のセントルイス校のテレーズ・メイカン教授は時間管理、生産性、ストレスに関する画期的な調査を行い、それらを時に大きく左右するのは「優先順位」と「仕組み」の二つであることを明らかにしました。
簡単にいうと
最も重要なのは
「何に専念すべきか」
そして
「それをどうやって成し遂げるのか」 が明らかになっていることです。
1440分しかない時間の中であなたが一番大事にしたいことや重要だと感じる活動を見極めることが大事なのです。
研究による証明もされています
「日々のMITを明確にすることは生産性だけでなく幸福感および気力の向上にも繋がる」
本書(1440 分の使い方)より引用
※MITはMost important Task 最重要タスクのこと
私の場合、このブログの時間が最重要タスクなのでブログの作業は朝一番に行うようにしています。
あなたにとっての最重要タスクは何か一度考えてみてはいかがでしょうか?
朝に最重要タスクを行う
そしてあなたの最重要タスクが決まればそれを朝一番に行うことが大事です。
なぜなら人の認知能力は起床後2時間が最も生産的になるからです。しかし大抵の人は一日で最もで生産的な2時間を対して認知能力を要さないことに使っていることが多いです。
例えば、メールをチェックする、通勤するなどです。
この認知能力が高い状態を活用しないのは非常にもったいないことだと思います。
さらに一日の始まりはほとんどの人にとって最も認知能力が高まるだけでなく、想定外の予定や緊急事態が発生しにくくなる時間です。
この朝のゴールデンタイムにあなたの最重要タスクを持ってくれば集中力の高い状態で臨むことができます。
To-Doリストをやめ、スケジュール表に予定を入れる
なぜTo-Doリストをやめる必要があるのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか?
To-Doリストは以下のような問題点があります。
- 数分しかかからない項目と1時間以上かかる項目が混在しており、大抵すぐ片付く項目、簡単な項目を選ぶ傾向にある。(To-Doリストの項目の41%は永遠に終わらない)
- ①の項目に似ているが貴重なタスクや急ぎのタスクに飛びつきやすい
- To-Doリストが不必要なストレスを生むこと。未完了のタスクをリストにして持ち歩くのは不快である。
いつまでもあなたのTo-Doリストの中に入っている項目はありませんか?
このようにTo-Doリストは簡単なものから選んでしまう傾向にあります。
To-Doリストをやめ、新たな解決策としてスケジュールに基づいて行動することをオススメします。
大成功を収めた人々はTo-Doリストは作らないがスケジュールは厳格に管理しています。
タスクはTo-Doリストでなく、スケジュール帳に入れる。なんとたったこれだけで心が解き放たれストレスが減り認知能力が高まることがわかっています。
タスクをスケジュールに入れる方法
- 重要なことは全てやる時間を決め、スケジュール表に入れておく(タイムブロックする)
- 重要な項目は一日のできるだけ早い時間帯を割り当てる
- 目標は取り下げない
- タイムブロックした予定は診療の予定だと思って対処する
To-Doリストでなくスケジュール表を使ってタイムブロックする技が身につくとあなたの人生の優先順位が見えるようになります。
先延ばしをやめる方法
ここでは先延ばしを防ぐ方法2つを紹介します。
この2つは実際に本書を読んで、自分で実践していいと思ったものです。
先延ばし克服法❶タイムトラベル
先延ばし克服法の一つ目は「タイムトラベル」です。
タイムトラベルは簡潔に説明すると未来の自分と戦うことです。
人間は心理学でいう「時間不整合性」というものがあり、その時点では最適だと思った意思決定が時間が経つとそうでなくなるらしいのです。
どういうことかというと
本屋に行って「よし、本をいっぱい読むぞ」と意気込んで本を大量に買ったはいいが、結局読まずに放置してしまった。
こんな経験はありませんか?
これを防ぐのが「タイムトラベル」というテクニックです。
タイムトラベルは
「未来の自分はお菓子を置いていたら食べるに違いない。だから未来の自分と戦うためにお菓子は買わないようにして家に置かないようにしよう。」
「未来の自分は疲れているからと朝はやく起きるのをやめるに違いない。だからアラームを遠くに置いて無理やり立って行動させるようにしよう」etc….
このように未来の自分と戦うことで先延ばしを減らせるようになります。
あなたは未来の自分とどのように戦いますか?
先延ばし克服法❷いい思い悪い思い
先延ばし克服法の二つ目は「いい思い・悪い思い」です。
これは「この行動をしたらどんないい思いをするか、どんな悪い思いをするか」を考えることです。
例えば
筋トレや運動を毎日するという目標があって先延ばしをしそうになったら頭の中でこのように考えればいいのです。
✔️いい思いver
「トレーニングをすればどんないいことはあるか?」
「健康的になるし、何よりカッコイイ体になってモテるかもしれない」
✔️悪い思いver
「じゃあトレーニングしなかったらどうなる?」
「だらしない体になって、銭湯でもタオルで体を隠しながら入らなきゃいけなくなるぞ」
このようにやる気が出ない時に頭の中でいい思いと悪い思いを巡らせてみてください。
やる気がない時に一度立ち止まって考えるのは非常に効果があると思っています。
ぜひお試しください。
まとめ
今回は、私自身が良いなと思った箇所を厳選してご紹介しただけで、ほとんどの部分は紹介できていません。
初めにお伝えしましたが一日は「1440分」です。
これを多いと捉えるか、少ないと捉えるかはあなた次第です。しかし時間は増えたりしませんし返ってくることもありません。
- MITを決め、朝に持ってくる
- スケジュール表にTO-DOリストを入れ込む
- タイムトラベルやいい思い・悪い思いで先延ばしを防ぐ
ぜひ実践してみてください。
本書にはまだまだたくさんの時間に関する有益なお話が掲載されていますので、ご興味を持った方はぜひ手に取って読んでみてください。
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